平塚博物館 春期特別展 四之宮前鳥神社―その神輿と地域の信仰-
3月17日から5月6日まで平塚博物館にて春期特別展として『四之宮前鳥神社―その神輿と地域の信仰-』と題して四之宮前鳥神社の大神輿とお天王さん(八坂神社)の神輿を中心とした神社が所蔵されている数々の資料が展示されてました。
大神輿は4/16までで(国府祭で使用する為)、そこからお天王さんの神輿に変えられましたが、どちらも見学してきました。

前鳥神社 大神輿

八坂神社(お天王さん)神輿
普段祭礼にお邪魔して見る機会は多々ありますが、中々じっくりとは見れてませんでしたので(他の方からすれば十分まじまじと見てる印象かもしれませんけど・・・苦笑)、とてもいい機会が出来て嬉しかったです。
平塚博物館のこの手の展示では今までに無いほどの来客数だったそうで、まだまだ神輿を始め祭礼に興味を持っていらっしゃる方が多いのだなと思って少しホッとしております。
もちろん神輿好きには堪らない展示でしたねw
祭礼はもちろん、仕事関係で四之宮に行く事が多いのですが、昔から大変栄えていたことがわかりましたし、脈々と祭礼神事が守り続けられている事は敬服するばかりです。
今年の国府祭の渡御にも皆さんの想いがしっかり表れてた気がします。
この期間中、大変興味深い対談もありましたので、そちらにも顔出してきました。
4/28に行われた対談「前鳥神社神輿の構造と意匠~神輿を語る」と題して、明王太郎として名高い手中家のご当主でいらっしゃいます手中 正さんが対談形式で明王太郎の神輿を語るという貴重な講演でした。

明王太郎として作製された神輿は現存してる中で19基が判明してますが(江戸~昭和初期にかけて5代によるもの)、それ以外にも三基あったとして興味深い話をされてました。
・平塚市田村 八坂神社神輿・・・1975年に焼失。写真とか残ってないですかね?昨年の修復で神輿と共に当時の鳳凰が修復されたのは記憶に新しいです。
・伊勢原市沼目 牛頭天王社神輿・・・現在の沼目の八坂神社にある神輿では無いとのことです。
・平塚市真田 真田神社神輿・・・現在の神輿では無く、その前のもの。
以上三基は文書に残されているとのことで、注目すべきは3番目の真田神社の旧神輿です。
真田神社から譲られたとされる神輿が厚木市戸田の子易神社にあります(若宮八幡神社と合同祭を行ってます)

厚木市戸田 子易神社・若宮八幡神社神輿
一見すると蕨手など明王太郎の神輿とは異なるなとは思われますが、屋根や台輪は修理されて変わってしまうことも多々ありますので、そこで判断してしまうのは危険ですね。
比較的仕様の変更が少ないのは枡組みや胴周りではないでしょうか。
その中で彫刻類に着目したところ(この神輿の詳細を撮られてる方の写真を参考にさせていただきました)、
欄間・・・松に鶴(日枝、金刀比羅、福田)
戸脇・・・上下龍(多数あり)
唐戸・・・獅子、牡丹(この組み合わせは無いが獅子は乳牛、牡丹は寄木 他)
腰羽目・・・波鯉亀(四之宮八坂)
組物間・・・花鳥(御霊 他)
以上のような内容でした(参考文献「神輿と明王太郎」)
上記と同様な彫刻が入ってる明王太郎の神輿を( )内に記載してあります。
その他露盤に彫刻が入ってるものが明王太郎の神輿には多いのですが、こちらは巴紋のみです(上秦野と子之社はこの仕様)。
彫刻の類別では上記のような感じになりますが、デザインが同様な物なのかとか全て見てる訳ではないので何とも言えません。
これだけでは全く判別は出来ませんが、様々な角度から検証するのも面白いものです。
普段あまりこういった件には無頓着なのですが(苦笑)、ちょっとマニアってみましたww
果たして、明王太郎作の神輿なのか、、、真実はどうなんでしょうね^^
大神輿は4/16までで(国府祭で使用する為)、そこからお天王さんの神輿に変えられましたが、どちらも見学してきました。

前鳥神社 大神輿

八坂神社(お天王さん)神輿
普段祭礼にお邪魔して見る機会は多々ありますが、中々じっくりとは見れてませんでしたので(他の方からすれば十分まじまじと見てる印象かもしれませんけど・・・苦笑)、とてもいい機会が出来て嬉しかったです。
平塚博物館のこの手の展示では今までに無いほどの来客数だったそうで、まだまだ神輿を始め祭礼に興味を持っていらっしゃる方が多いのだなと思って少しホッとしております。
もちろん神輿好きには堪らない展示でしたねw
祭礼はもちろん、仕事関係で四之宮に行く事が多いのですが、昔から大変栄えていたことがわかりましたし、脈々と祭礼神事が守り続けられている事は敬服するばかりです。
今年の国府祭の渡御にも皆さんの想いがしっかり表れてた気がします。
この期間中、大変興味深い対談もありましたので、そちらにも顔出してきました。
4/28に行われた対談「前鳥神社神輿の構造と意匠~神輿を語る」と題して、明王太郎として名高い手中家のご当主でいらっしゃいます手中 正さんが対談形式で明王太郎の神輿を語るという貴重な講演でした。

明王太郎として作製された神輿は現存してる中で19基が判明してますが(江戸~昭和初期にかけて5代によるもの)、それ以外にも三基あったとして興味深い話をされてました。
・平塚市田村 八坂神社神輿・・・1975年に焼失。写真とか残ってないですかね?昨年の修復で神輿と共に当時の鳳凰が修復されたのは記憶に新しいです。
・伊勢原市沼目 牛頭天王社神輿・・・現在の沼目の八坂神社にある神輿では無いとのことです。
・平塚市真田 真田神社神輿・・・現在の神輿では無く、その前のもの。
以上三基は文書に残されているとのことで、注目すべきは3番目の真田神社の旧神輿です。
真田神社から譲られたとされる神輿が厚木市戸田の子易神社にあります(若宮八幡神社と合同祭を行ってます)

厚木市戸田 子易神社・若宮八幡神社神輿
一見すると蕨手など明王太郎の神輿とは異なるなとは思われますが、屋根や台輪は修理されて変わってしまうことも多々ありますので、そこで判断してしまうのは危険ですね。
比較的仕様の変更が少ないのは枡組みや胴周りではないでしょうか。
その中で彫刻類に着目したところ(この神輿の詳細を撮られてる方の写真を参考にさせていただきました)、
欄間・・・松に鶴(日枝、金刀比羅、福田)
戸脇・・・上下龍(多数あり)
唐戸・・・獅子、牡丹(この組み合わせは無いが獅子は乳牛、牡丹は寄木 他)
腰羽目・・・波鯉亀(四之宮八坂)
組物間・・・花鳥(御霊 他)
以上のような内容でした(参考文献「神輿と明王太郎」)
上記と同様な彫刻が入ってる明王太郎の神輿を( )内に記載してあります。
その他露盤に彫刻が入ってるものが明王太郎の神輿には多いのですが、こちらは巴紋のみです(上秦野と子之社はこの仕様)。
彫刻の類別では上記のような感じになりますが、デザインが同様な物なのかとか全て見てる訳ではないので何とも言えません。
これだけでは全く判別は出来ませんが、様々な角度から検証するのも面白いものです。
普段あまりこういった件には無頓着なのですが(苦笑)、ちょっとマニアってみましたww
果たして、明王太郎作の神輿なのか、、、真実はどうなんでしょうね^^